ハフヤ君 2000年12月の日記

 

12月3日 今日から日記を書くことにした。どれほど続くか不安だが、やるだけのことはやるつもりだ。とりあえず卒論に向けてロスバード「人間、経済及び国家 上巻」を読む日々である。が遅々として進まない。400ページもあるからである。それで5000円ということは1ページあたり12、5円か、などと意味のないことばかり頭に浮かぶ。困ったものだ。

4日 3,4限「社会思想」の授業に出て、授業を聞かずに「人間、経済及び国家」を読む。もう少しだ。

5日 13時からカラオケバイトに行き、仕事をせずに「人間、経済及び国家」を読む。終わりが近いが、こんなことばかりやっていればバイトをクビになる日も近いだろう。夜、やっと読み終わる。

6日 ゼミの合間に、先生と話した結果、どうも「人間、経済及び国家」は卒論にはとりあえず使えなさそうだ、という結論になる。徒労である。困った。それじゃ卒論が書けないじゃないか。へこんで家に帰り、借りてきたビデオを見まくる。俗に言う"現実逃避"である。

7日 「フリクリ」のDVD第4巻とサントラ「フリクリAddict1」を購入。フリクリ尽くしだ。

8日 午前中、研究棟に卒論指導を受けに行く。卒論が書けなくて困っていると相談に行ったのだ。しかし、4年生の卒論中間発表が全員分終わって、来週以降のゼミの内容が決まっていないことに話がおよび、中間発表二回目をすることになった。することになったと言っても、それはつまり自動的に来週は僕がやるということになる訳で、当初の相談の内容と非常に矛盾しているような気がしたが引き受けた。その後、部室で二時間待ちぼうけ。ヤツの仕業ですよ。夕方、家庭教師をして、夜、友人が遊びに来た。これから数日のことを考えて暗惨たる気分になる。

9日 レジュメのためにジョン・ロック「市民政府論」を読む。思考の進歩は技術の進歩より遥かに難しい。暗惨たる気分を引きずったまま、戦いの日々は続く。僕の部屋には一日中ミスチルの「Q」が流れた。

10日 レジュメの準備をしていたが余り進んでいない。とりあえずRothbard「For a new liberty」をひたすら翻訳している。気晴らしに橋本努「自由の論法」を読んでたら使えそうな箇所があったので遠慮なく使わせてもらうことにする。ケガの功名とはこのことだ。違うか。

11日 「週刊アスキー」を買ってきて読んでたら、何故か、レジュメに使えそうな箇所があったので遠慮なく使わせてもらうことにする。色んな人に支えられて生きているんだなと思った。・・・違うか。

12日 13時からカラオケバイトに行き、仕事をせずにレジュメの準備をする。つもりがPDAでソリティアをやってしまう。最近ちょっとハマッてしまっているのだ。結局19時過ぎに家に帰って来てからレジュメを書き出す。その過程はあまりに見苦しいので割愛させてもらって、明け方、4時半過ぎになんとか完成した。寝る。

13日 ゼミで卒論中間発表二回目を行う。完成度は推して知るべし。ゼミ後、一時間待ちぼうけ。またヤツですよ。その後、軽い打ち上げ気分で友人たちと高田馬場に移動、遊ぶ。徹夜。

14日 朝マックしてから帰宅。泥のように眠る。起きてから本屋で「サッカーマガジン」、「ビーム1月号」、「新世紀エヴァンゲリオン6」を買って来て読んだ。夜、つい長電話をしてしまう。結論、長電話は良くない。

15日 眠い。気合で起きて研究棟へ。卒論指導。有意義な議論になり非常に満足。アナーキズムと道徳哲学、社会科学とアジテーション、等々。しかし翻訳のストックが底をつく。また厳しい一週間になりそうな気配だ。生協に島田晴雄の授業の教科書を買いに行った、はずが、そんなものに金を使うのが惜しくなり、ドゥルーズ/クレソン「ヒューム」と「現代思想10月臨時増刊 数学の思考」を購入。しかし少なくとも卒業単位のためには島晴の本のほうが有効だろう。さらに丸井のPPFMでマフラーを買う。ストレスが溜まると出費が増えるなあ。夕方、家庭教師。口内炎が出来て痛い。最近飲むようになったコーヒーのせいか。

16日 友とコーヒーと嘘と胃袋。って感じの一日。トイレの電球が切れたので買いに行き、ついでに入浴剤も買う。冬だしね。夜、「バッファロー'66」を観る。8点。卒論が書けない。とりあえず和訳2ページ。

17日 ホームページを作る。しかしそれどころじゃない。ついに卒論の本文を書き出した。が、すぐ止まる。何だ、何がいけないんだ?方角か?それじゃもうどうしようもない。ふてくされてカラオケバイトへ。疲れた。なんと今日から三日連続である。完全に(僕の中の)労働基準法違反だ。

18日 なんとか卒論を5000字弱書いて先生にメールで提出。頭の中がパニックだ。それにしたがい日記もパニックだ。笑いもネタもオチもあったもんじゃない。でも仕方がない。そういうものだ。夜、カラオケバイトに。「2コマーッ!!」。

19日 起きてからカラオケバイト。3コマ目であるが別にオチはない。帰ってきてからせっせと卒論執筆。「コーヒーが必要だ、テレビがそう言ってた」by奥田民生な状態。あれ?「休みが必要だ」だったかな。どっちにしろ今の僕には正論である。

20日 学校へ行き、「経済学史2」、そしてゼミへとハシゴ。池田先生尽くしである。マニアにはたまらないね。そして僕の家でサッカー観戦しつつ鍋会をした。メンバーは僕、イネダ、パギワラ、サトン、オオモソ、オウガ。キムチ鍋。非常に美味。

21日 学校へ行く。なんと今日から冬休みらしい。人が少なくて快適だ。研究棟へ行き、卒論指導。その後、生協の本屋に行ったら目の前でシャッターを閉められた。タイミングの悪さに沈みながら図書館に行くと、なんとジユリ先輩が!二人きりの(僕にとって)至福の時を過ごす。これだけで今日はシアワセである。が、その後ケータイ故障。ドコモショップにて交換。2度目である。困ったな。体調も悪い。

22日 色々あってドライブをする。日吉に移動し、オウガ、オオモソを拾う。日吉周辺をドライブしてからサイトワ君を拾い三田まで送る。「私はタクシードライバー♪」なのである。その後、海岸方面に向かいレインボーブリッジを見る。以上。結構疲れた。誰かサイトワ君のモノマネを練習して披露して下さい。

23日 風邪が悪化。一日中寝込む。仕方がないので、ベッドの中で池田幸弘「メンガー『方法論』におけるスミス解釈について」『三田学会雑誌』83巻4号を読む。ゼミ生としては嘆かわしいことなのかもしれないが、先生の論文を読むのはこれが初めてである。しかし他のゼミ生(OBを含む)で読んだことのある人間は存在するのだろうか?非常に嘆かわしいことである。

24日 引き続きひどい風邪。泣きながら卒論を書く。とりあえず25000字。しかも夜はカラオケバイト。帰りに「日経クリック1月号」を買ってくる。ネスケの6を入手するため。世間はクリスマスらしい。僕には全く関係がない。そんなことに心を惑わされることもない。ある種の達観というか悟りの境地みたいなものか。ただ体調の悪さだけは辛い。僕の家にサンタクロースが来てくれないのはおそらく煙突が付いていないからか、住民票をちゃんと移していないからだろう。

25日 今日はクリスマス。しかしピザ−ラの宅配のサンタの扮装だけはいかがなものか。配達先がホームパーティーだったらともかく、クリスマスだけど一人でケーキを食うってのはさすがに…、と思ってせめてものお祝い気分を味わうためにピザを注文した一人暮らしの人間だったりしたら、殴られても文句は言えまい。したがって、例えばの話、僕がドアをあけたらそこにサンタさんがピザを持って立っていて、しかもプレゼントじゃなく代金を要求したりして、仮に、その時、不覚にも僕が涙ぐんだとしても、誰もそれを責めることはできないのだ。みなさんメリークリスマス。

26日 今日もカラオケバイト。行く前にコンビニで「週刊ウルトラ1」「週刊アスキー」「ニッカンスポーツ」を買い、家から持っていった日経新聞ともども読む。働く気がないのは勿論のこと、勉強する気がないのは問題だ。週アスの記事で衝撃的事実を知る。我がケータイNM502iがいつのまにか製造停止とのこと。何台売れたか知らないが少なくとも僕が一人で3台使ってしまった。今度壊れたときに交換用は存在しているのだろうか。非常に不安である。

27日 風邪が辛いので一日中ベットの中。「勉強シタクナイ病」が炸裂している。

28日 学校に行く。研究棟に行き、卒論指導。ダメ出しの嵐。まあダメなんだから仕方がない。旧図書館でタモシ君に出会う。相変わらずモルツを着ている。あれはどうだろうね。帰りに大井町ヨーカドーで座椅子を購入。快適だ。部屋で荷物の整理。実家に帰るのが面倒だ。

29日 と言うわけで実家に帰る。みなさんお元気で。帰りの電車がヒマなので上野駅で「サッカーマガジン」を買って読んだ。と言うわけで実家に着く。寒い。とにかく寒い。

30日 することがなくて困る。

31日 大晦日である。世紀末である。でもすることがない。年越しの瞬間はプレステやってた。ちなみに僕が20世紀最後に食べたのはチョコレートアイス。さよなら20世紀。


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