ハフヤ君 2001年1月の日記
1月1日 お正月である。新世紀である。することは一つ。お年玉をもらう。この年齢にしてお年玉長者になってしまった。地元の友人と早速買い物に行き、ポールスミスのマフラーを買う。この冬はマフラーばっかり買っている。何故だろう。ワカリマセン。そして新年恒例の「読書初めの儀」を行う。昨年は20世紀最後の年ということでゲーデルの不完全性定理にした。今年は21世紀の幕開けなのだからこれしかないでしょう。「21エモン」を読む。そうか、21世紀ってこういうことか。ちなみに僕が21世紀最初に食べたのはアロエヨーグルト。皆さん明けましておめでとうございます。
2日 あまりにすることがないので予定を繰り上げ帰京。はー、やっぱり自分の部屋が一番落ち着くなあ(逆)。
3日 風邪。死亡。
4日 ひきつづき風邪。まだ死亡。
5日 さらに風邪。完全に死亡。しかし無理やり復活。メールで卒論を約15000字提出してから三田へ。学校は人が全然いなくてステキだ。しかし図書館も生協も開いてない。使えん。帰りにMDウォークマンを購入。リモコンの液晶にちょっと感動する。「日経トレンディ」を買って読む。やばい、ヤク(風邪薬)のストックが切れた。
6日 朝から家庭教師。そしてカラオケバイトへ。バイト終了後、光の速さ(原付)で綱島に移動。寒くて死にそうになる。オオモソ邸で誕生会。「MDウォークマン事件」発生。ヨニカワ特製のチーズ鍋を食べ、サイトワ君と選んだプレゼントをオオモソに渡す。深夜、光の速さ(原付)で帰宅。寒くて本当に死にそうになる。
7日 死んだ。一日中寝てた。実家からクスリが届いたので服用。初雪。
8日 ひきつづき死人。すこしマシな感じ。ドリスタン滋養液のおかげかもしれない。
9日 三田へ行き旧図書館で本を借りる。その後イネダ君と美術のテスト。生協でオドリスコルJr.・リッツォ「時間と無知の経済学」、丸善の「経済思想史辞典」、竹内靖雄「経済思想の巨人たち」を購入。一割引で買えるのもあとわずかなので前から欲しかったものを買う。こういうのも駆け込み需要と言うのだろうか。夕食は大井町でシンドワと焼き肉。久々に肉を食べた。
10日 漫然とすごす。風邪薬をきちんと3回ぶん服用する。
11日 研究棟に行き卒論指導。生協でゾンバルト「恋愛と贅沢と資本主義」、佐伯啓思「貨幣・欲望・資本主義」を購入。駆け込み需要と言うか衝動買いと言うか。部室でだらだらしていたら、やるべきことを忘れていた。反省。
12日 機能性食品で一日をすごしてみた。しかし、とりたてて健康になった実感はない。もちろん風邪薬も忘れない。
13日 朝から勝ち目のない戦に出向き、惨敗して帰ってくる。でも(これは実話です)comprehensiveが出た。でも負けた。帰りに奥田民生「car songs of the years」、Love psychedelico「the greatest hits」、「コミックビーム」、「DIME」、そしてシンドワ君の要望にお答えして「フリクリ」3巻を購入。ヤケ買いです。
14日 それなりに疲弊していたのだろう。15時間寝て昼頃起床。でも体調すぐれず。TVで競馬を見る。なんとステイゴールドが勝った。純粋に嬉しい。もちろん馬券は買ってません。学生だもの。夜、卒論執筆。
15日 まる一日かけて卒論を1500字強書いた。この計算によれば、後10日程卒論に専念すれば完成する。卒論の締め切りは月末である。ぎりぎり間に合う予定である。・・・おいおい、テストはどうした?
16日 昼間カラオケバイト。仕方がないので島田晴雄の本を読む・・・寝た。
17日 三田へ行き、経済学史2の授業。そして今年度最後、すなわち大学生活最後の授業であるゼミを・・・部室にいてサボる。まあこれも僕の4年間を象徴していて良いかもしれない。イネダ君と仲良く帰宅。
18日 三田へ行き、ノートを入手する。これで全ての準備が整った。後はこれらを使って勉強するだけである。が、それが一番難しい。ダメ人間だもの。夜シンドワが遊びに来る。まだいる。
19日 昼間ひたすら卒論。夜イネダ宅にてシンドワと三人でミクロ経済学勉強会。夜中帰宅。
20日 今日も今日とて卒論執筆。しかしいつも深夜0時過ぎないと作業がはかどらない。これはおそらく僕が悪い魔法使いにシンデレラの逆の魔法をかけられているからではないだろうか。午前0時に魔法がとけて、勤勉で能力の高い本来の僕の姿に戻るのだ。そうだ。きっとそうに違いない。外は雪。
21日 そろそろ卒論を中断してテスト勉強に励もうと思ったら、体調バッドで全ての行為を中断して寝る。しかし夜はカラオケバイト。今日は客が多くて気分が悪かったが、その中におかしな客がいた。14人全員男という集団である。どうやら体育会のようだが微妙におかしい。窓越しに見てたら選曲がおかしい。女性の曲が妙に多い。一人でデュエット曲を歌っている。妙にシナをつけている。なんと「魔女ッ子メグちゃん」を歌いだした。「お化粧なんかしなくてもあなたはわたしに夢中になるの♪」だそうだ。注文をするときオネエ言葉だ。最初は体育会特有の悪ノリかと思っていたが違う。ホンモノだったのだ。申し訳ないが、正直、部屋に飲み物を持って行くのが怖い。雅山のちょっと痩せたみたいなヤツが可愛く手を振っている。やめろ、僕を見るな。・・・というわけで今日はなかなか貴重な体験が出来た。学んだことはそっち系の人はカリアゲが多いという事実である。
22日 家庭教師に行く。我が教え子は今のところ受験2連勝。負けなしで本番の武蔵中に臨めることとなった。うらやましい。一つくらいわけてもらいたいくらいだ。ちなみに2月の受験5連発として全てアノ会会員の出身校を受験することになりそうである。夜、テスト勉強をあきらめ、イネダ君と電話でくだらない話で盛り上がる。しかしその内容は彼の名誉のために秘密である。
23日 試験を二つばかり。特に感想もなし。サイトワ君の未来日記を見た。なかなか良い企画だ。パクろうかと思ったが、さすがにそれはしない。しかし未来日記の内容はヒドイ。彼は絶対に、夏休みの予定を張り切って立てて、初日に挫折するタイプだと思う。
24日 今日も試験を二つ。卒業に必要な単位分のテストを受けたので(自分で勝手に)試験終了気分。「ファミ通」を買ってFF?の記事を読む。欲しい。発売日に買おう。さらに「週刊ウルトラ1」を買ってVAIOの新ラインナップの記事を読む。これまた欲しい。いつか買おう。
25日 試験を一つ。出来は最悪。シンドワ邸に明日の独占資本主義論の為にマルクス経済学の本を借りに行ったはずが、何故か大量のプレステソフトを借りて帰宅。
26日 試験を一つ。出来は最悪をさらに超えた。ひどく虚脱な気分に陥る。春合宿参加を正式決定。「ファミ通」買って家庭教師バイト。
27日 雪だ。一面純白の世界である。こんな日にわざわざ外出。卒論をプリントアウトしていたら、印刷用紙とインクが終わってしまったからである。結構な勢いで雪が降り続けている。実は高校時代、エセ卓球部員であると共にエセスキー部員でもあったので、雪の上を滑るのは得意である。勿論スキー板なしで。なんとかラオックスに到着し、インクの値段(3800円)に反吐を吐きそうになるが仕方がない。購入。そしてヨーカ堂に食料品を買いに行く。受験シーズンということで色んな売場に「ガンバレ!受験生」と書いてある。しかし、カップラーメン等の夜食系の食品売場はまだわかるとして、あぶり焼きチキンや海老フリッターの売場に書いてあるのはいかがなものか。いったい受験生を何だと考えているのか。そもそもマトモな受験生はこの時期にヨーカ堂の地下食品売り場なんかに来るはずがない。かように世間は理不尽である。帰りも滑りながら、なんとか帰宅。そして卒論をプリントアウト。やっと完成である。と言いたいところだがまだ未完成。諸般の事情により先生の自宅へファックスで送る。実に50枚強。40分近くかかった。そしてダメ出し待ち。夜、電話でダメ出し。半ベソで直す。
28日 明日の試験の為にひたすら自筆ノート製作。途中でノートが不完全なことに気付き、近所のゼミ員の家に行きコピーさせてもらう。つもりが何故かゲームも借りてきた。テスト終わったら遊びまくろうと決意する。夜中までノート写し。
29日 学生生活最後の試験を無事終了。旧図書館必要な本がない事件発生。卒論大詰めで、パギ大先生の支援を請う。パギ先生いまだ翻訳中。パギ先生、本当にアリガトウ。
30日 三田の研究棟で卒論最終チェック。先生から西部邁「ケインズ」、「経済倫理学序説」、「大衆への反逆」、西部忠「市場像の系譜学」、佐伯啓思「隠された思考」、「大航海1999年2月号 反経済学」を借りる。そして先生は丸善へ。部室でタカハツ君と待ち合わせて、日本橋丸善へ。慶応義塾の経済学展。池田先生の講演を聞く。その後、八重洲ブックセンターで松原隆一郎「自由の条件」、「格闘技としての同時代論争」、山脇直司「新社会哲学宣言」を購入。帰宅したらツュン先輩に呼ばれ、渋谷へ。ツュン先輩、イネダ、タカチュ、そして何故か高尾から戻ってきたタカハツ君がいた。こんな経済学部メンツで飲む。途中でキクコウさんも参加。さらにサゴオさんが研究室の女性を連れて登場。楽しい飲みでした。その後、3男メンツとイネダ邸に移動。シンドワも来て、3男ズは桃鉄をやり出した。2時頃、僕だけ徒歩で帰宅。半ベソで卒業論文等を印刷。
31日 三田へ行き、卒業論文を無事提出。これで大学生活の全てが終了。・・・本当に終了になるのを祈るのみ。そして一人で渋谷に行く。「三國志?」を買うためである。その前に本屋で山脇直司「包括的社会哲学」、「ヨーロッパ社会思想史」、そして「20世紀少年4巻」を買う。これが失敗。手持資金が千円ほど足らなくなってしまった。渋谷慣れしていないのでATMの場所もわからない。「三國志?」断念。帰宅。家庭教師バイト。