ザ・日の出 第二部

〜こんにちは一都五県〜

 

チチチ....
鳥のさえずる声で目が覚める。
窓からさわやかな風が入り込み、寝起きの頬をくすぐる。

 そんなすがすがしい朝が来るはずもなく、オール明けの4人(寝てた人もいたけど)はそろそろ出るであろう太陽を見るべく車を出た。浜風吹きまくり。んー、どっから出るんだ。あっちか?あのへんか。お、なんかビームみたいの出てる。もうそろそろだな。出た!出たぞ!ちょっとだけだけど!神々しい!ヘヴンリー!わー(略) となりにいた夫婦みたいな二人組がさあ、写真撮ってるんだよ。んでまず一枚普通に撮ったあと、「わたしナントカカントカのまねして撮りたい」と若干貫禄のある女性が言い、変な宗教にでも入ったかのようなくねくねしたポーズで写真撮りだしたんだよね。笑いをこらえるのが大変だった。

 まあそんなこんなで初日の出も無事見ることができ、第二目的地である千代田町に向かう。と書けばラクなのだけれど、実際はその場から動けないくらい渋滞しててどうしようもない。ちょっぴり仮眠をとったりしている間に動き出す。ゆっくりとね。このあとオウガ君は寝たり起きたりを繰り返していたのであんまり記憶がない。千代田姫は元気だった。バイタリティあるなあ。なんかどこまでもまっすぐな通りを爆走してた記憶があるなあ。あとなんだっけ、スパーだかカスミだかいうコンビニとスーパー。ヘリポートつきの銀行。シュールなラーメン屋。

 気づいたらそこは土浦駅。土浦って何県? ああ、茨城か。「駅から家までどうやって行くの?」「あーよくわかんないんだよねー」石岡からならわかるが土浦からの道はあんまし使わないから自信ないとのこと。まあ地図あるし大丈夫でしょう。ちなみに茨城県の公道の基本速度は80キロだそうです。はえー。土浦から車を飛ばすこと30分ほど、「ほら、あの白い家があたしんち」。到着である。親戚の方がいらっしゃっていて車を停める場所がなかったので家の前の小径というかなんかそのへんで姫を下ろす。お疲れさまでした。

 千代田は果樹園が異様に多かった。あとはなんだろう、姫が事故った電柱とか(チャリで正面から突撃したらしい)千代田小学校とかかな。その後残りの帰宅組は、千代田の街をうなりをあげて疾走し(適当)常磐自動車道を風とともにひた走り、吉川駅で無事解散しました。合計10余時間ほとんど睡眠もとらず、それでいて安全運転だった気配りハイテクドライバーのスータク氏、本当お疲れさまでした。終盤いっぱいいっぱいで役立たずでごめんな。モチズキ君はけっきょくあんまりしゃべらなかったけど元気なのかい?

ちなみにオウガは家に着いたあと長野の親戚の家に行くことになっており、ほとんど休むひまなく車に乗り長野県佐久市へと運搬されていきましたとさ。神奈川>東京>埼玉>千葉>茨城>埼玉>東京>埼玉>群馬>長野。栃木を除く関東地方すべての県を通りたどり着いた長野の親戚の家では、着いた瞬間二歳のいとこに号泣されました。まだ慣れないのかこいつは。とりあえず、雑煮だけ食べてオヤスミナサイ〜。

2001年01月03日午後、長野より帰宅後書く。 <noscript>