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ハフヤくん、ニューヨークへ行く。(前編)



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「後悔さきに立たず。」
僕の初海外旅行はこの一言に尽きた。

以下、正直言ってたいして面白いことも起こらない旅行記に
なってしまっているが、この旅行自体が
壮大な体を張ったギャグだと思っていただけるとありがたいです。

9日
二日酔いのまま10時起床。渋谷に出て、銀座線で上野へ。
上野から京成特快、13:30、成田到着。一人で空港をうろつく。
そうだ両替しないと。円からドルへ。600ドル。緊張のせいかお腹が痛い。
トイレに入る。おっ、このトイレ、サイトワ式だ。さすが成田国際。
そういや日暮里も通ったしな。その後、椅子に座って読書。
15:30 I氏登場、合流。チケット手続き。後、ロビーでT永氏に遭遇。
どうやらお昼休みのようだった。17:00まで待機し、出国手続き。
搭乗時間まで余裕があるので、T永氏の働きっぷりを見学すべく免税店へ。
いた。働いてる。店は忙しそうだったが話をすることが出来た。
セールストークに負けて腕時計を購入する。持ってなかったし、まあいいか。
17:30 飛行機に乗り、18:00出発。機上の人となる。
国際線は勿論初めてなので緊張する。何故コーヒーはスタバ印なのだ。
機内食を初めて食べる。飛行中はひたすら読書ですごす。
と言っても軽い読物である。 2:00から5:00まで少し睡眠。機内食二回目。
飛行機着陸時に非常に気分が悪くなる。午前6:30ニューヨークJFK空港到着。
現地時間 9日の17:30なり。時計を合わせる。
入国審査の行列でマーフィーの法則。入国審査で旅の目的を聞かれ、
「For a site seeing」と力強く答える。大ウソである。
19:00 空港を出てバスに乗り、グランドセントラル駅に向かう。
今、自分が外国にいるという事実に正直、感動していたが、
後ろの席の女子大生らしき日本人三人組の会話のせいで異国情緒台無し。
でもニューヨークの街中はバドのCMみたくカッコよい。
20:00 駅に到着。切符を買いハドソンライン。
20:20 出発。車内の電気が定期的に消えるのはどういうことか。
21:00 アーヴィントンに到着。歩く。ちょっと迷う。
21:30頃 FEEのセミナーハウスに到着。
管理人みたいな人に挨拶。息子にも挨拶。「 Nice tomeet you」と握手。
三階に上がり部屋へ。すでに到着していた黒人が話しかけてきた。
フィンランド出身(以下「フィンランド」)とのことで、
「 NOKIAのケータイ使ってるよ」と言ったが、
つい Mobile phoneと言ってしまった。ドコモのせいだ。
彼はケイトー研究所に留学しているとのことだ。シャワー浴びて寝る。


10日
9:00 起床。外に出て朝食を買う。ベーグルサンド。肉が多いなあ。
テレカ(5ドル)を購入し、H本先生にTel。部屋で休む。
17:00 セミナースタート。ジョージメイスン大学のベッキ(Boettke)教授が話した。
ベッキは体のサイズが非常にアメリカンだ。
17:30 晩御飯。
前に座った白人はシンガポール人(以下「シンガポール」)。
東京経由で来たとのこと。斜め前がイタリア出身。
事前に指定された必須論文(HPにpdfファイルで出された。7本。200ページ以上。)
の話をしたら、二人とも読んでない、つうか重くてダウンロード出来ねえよ、と言ってた。
19:00〜20:30 レクチャー。
ベッキによる「 Austrian Economics and Contemporary Economics」。
ベッキはジョークを連発する話上手のようだ。まわりがウケている。
もちろん僕は理解不能。
続いて 20:30〜21:30、ディスカッショングループ。
僕はベッキ班だ。つうかベッキの他に 4人しかいないよ。辛い。
21:30〜レセプション。他の唯一の日本人参加者のS氏と話す。
S氏はアメリカに留学中にアメリカ人と結婚してしまい、そのまま
アメリカ滞在中という人である。
ご主人がオーストリア学派経済学にハマっているそうだ。
シャワー浴びて寝る。


11日
8:00起床。8:30朝食。朝からドーナッツ。軽いカルチャーショックだ。
そしてレクチャー。9:00〜10:30、NY大学のリッツォ(Rizzo)教授による
「 Subjectivism of Value,Cost and Expectation」。
リッツォは見るからにイタリア系っぽい。
11:00〜12:30 つづいてオーバーン大学のギャリソン(Garrison)教授による
「 Capital and Interest theory」。意味不明。周りもつまらなそうだ。
12:30から昼飯。近くにリッツォとNY州立大学(NY大とは別物)
のSanford Ikeda教授が座る。イケダ氏は日系三世だが日本語は話せない。
少し話す。二人ともH本先生のことを知っているので、
僕はH本先生と指導教官が同じなのだと言う。多分伝わった。
昼食後、コーヒーを飲みながらイケダ氏と話す。
僕の大学の時の指導教官も同じ名前なんですよと言い、
昔、I田先生が Kirznerに会った時に、その名前は知ってるよと言われた、
という逸話をイケダ氏に話す。
もちろんカーズナーが言ったのはイケダ氏のことである。
イケダ氏はカーズナーに NY大学で教わっていたのだ。
そして午後、2:00〜3:30 SLUのホーヴィッツ( Horwitz)教授による
「Which Microfoundations for Macroeconomics」。
ホーヴィッツは伴書が多くてノートがとりやすい。
4:00〜5:30 ベッキによる「The Social Calculation Debate and its
Importance for Austrian Economics」。そろそろ英語が限界だ。
17:30〜 晩御飯。なんと正面にベッキ、右隣がイケダ。
最初はフットボールの話で盛り上がってたようだ。
多分その後は僕の左隣の人が質問をしてベッキとイケダと質問者、
つまり僕を囲んだトライアングルで議論が白熱した。
Liberalism and Socialism についてと思われたが、意味不明。何も話せず。
その後、ベッキが気をつかって彼の日本人の友人の話をしてきた。
最初、広島市立大学の誰それと言ったので知らんと答えた。
つづいて Nishiyamaと言ったので Chiaki Nishiyama?と聞き、
Yes, I know と答えた。それだけ。
ベッキは僕が2枚取ったステーキを6枚食べていた。太るわけだ。
そしていよいよカーズナーが登場。
現代オーストリア学派のボス、さすがにオーラを持っている。
レクチャー、19:00〜20:30、NY大学のカーズナー(Kirzner)教授による
「 On the History and Method of the Austrian School of Economics」。
そして20:30〜ディスカッション。いきなりカーズナー班である。
しかもカーズナーが隣りに座る。めちゃめちゃ緊張した。
後半にカーズナーが気をつかったのか、「最近、日本で自分の本が出たろ」
と聞いてきた。もちろん持って来ていたのだが、痛恨、部屋に置きっぱなしだった。
ディスカッション終了後、急いで取って来て、
「 Maybe you said this book.」と言い、
「May I have your autograph.」と言ってサインをもらった。
今日はとっとと部屋に退散して寝る。


12日
8:00起床。8:30朝食。今日はベーグルに挑戦。
でもつけるものがクリームチーズしかない。
9:00〜10:30 カーズナーによる
「 Capital Theory: The Austrian Contribution」。
休憩中に本の販売について問い合わせる。Whiteがギリギリに登場。
11:00〜12:30 UMSLのホワイト(White)教授による
「Monetary Theory: The Austrian Contribution」。
内容は興味深いはずなのだが純粋に体力的に眠い。昼食。
はじめて美味しいと感じる。チキンのバルサミコ味かなにか。
キュウリが異様にでかい。インド出身Atlanta在住(以下「インド」)と話す。
日本でもオーストリア学派はマイナーだよ、と。
昼食後、S氏と散歩に出かける。
芝生の多いアメリカっぽい感じの家が多い。
日差しも強い。梅雨ないからね。
14:00〜15:30 ホーヴィッツの
「Monetary equilibrium and Austrian macroeconomics」。
言い忘れたがホーヴィッツはハゲ。ツルツルです。
Coffee Break中に本を注文する。
Mises「Human Action」、「Liberalism」と Rothbard「The Essential von Mises」。
どれも非常に安い。アメリカの価格のさらに50%引きくらい。
16:00〜17:30 ギャリソンの
「The Theory of Business Fluctuations」。そして晩御飯。
「フィンランド」とケイトー研究所の話をする。
デイヴィッド・ボウツの本を読んだよと言うと、
彼はプレジデントなんだ、と言った。
19:00〜20:30 ホワイトの「Alternative Monetary Institutions」。
そしてディスカッション。今日はホワイト班。
21:30〜 レセプション。「シンガポール」と酒税の話。
バドが3ドルするらしい。
でもincome taxは日本が高いと言う。
まるでノルウェーみたいだと言われる。
「インド」がアブダビは1%だと言ってた。シャワー浴びて寝る。


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